2014年12月12日、古川麦さんのライブのために私は初めて台南・正興街にある『彩虹來了』というお店にお邪魔した。
私は台南の出身で、高校卒業までは地元に住んでいたが、生活範囲は自宅と学校の間ぐらい。そしてこのエリアのクリエイティブ産業や観光が流行ってきた時期はちょうど、私が台北の大学に行った時期でもあるため、私から見ればこの辺りは別世界のように見える。こちらのお店やこの街のことを知りたいと思い、オーナーのErikさんに『彩虹來了』と正興街について話を聞いてみた。
2004年に『彩虹來了』のブランドコンセプトができ、2007年に創立。最初の3年間は、ECサイトの運営とフリーマーケットやクリエイターズマーケットの出店だけ。そして2010年は、台南で歴史のある建物を改修し、実店舗を開設。台湾メディアのみならず、日本の雑誌やウェブサイトにも取り上げられた。
彩虹來了X正興街
『彩虹來了』は一体、どのようなお店なのか。まずはこの店が所在する正興街についてErikさんに聞いてみた。Erikさんの話によれば、正興街は最初、人が少なかった。しかし、個性的で興味深いお店がどんどんこちらに集まってきた。お店の人たちは気心が知れてくると、皆で協力し、街を活性化させていった。1階と2階は商品の展示。そして3階は集会.講座.レッスン(手作り/コーヒー...).映画鑑賞などのイベント会場として使われている。今回、古川さんのライブも3階にあるこの空間で行われた。
Erikさんは台南特有な町風景が好きで、ここに店を開けた。そして、ここで出逢った人と人の交流とつながりこそが『彩虹來了』の特徴だとErikさんは話した。
古川麦”far/close”2014謝謝台湾ツアー
大きいイベントも開催するErikさんは、今回のような距離の近いライブのほうが、出演者とお客さんの交流が多いようだと教えてくれた。これはErikさん自身が以前、店内で巴奈(バナイ)さんの反原発音楽イベントを行ったことから得た大切な経験から来ている。古川さんと繋がった経緯は、友人を通して連絡を取ったことからで、実際に会ったのはイベント当日だった。「複雑なコミュニケーションを必要とせず、お互いを信頼できる関係はよかったと思っている。」当日、Erikさんは友人に頼んで書道を書いてもらい、ステージを飾った。少人数がその場でその日のステージを作り上げ、シンプルで家でお客さんを招くような雰囲気の小さいな音楽イベントだった。「僕は横で写真を撮りながら皆さんが音楽を楽しんでいる姿を見ていて、こちらもとても楽しんでいました。今回は初めて店内の3階でこのような音楽会を開催。機会があれば是非またやりたい。」
『彩虹來了』店内一階
古川麦さんと書道
家でお客さんを招くような雰囲気
Special Thanks to 彩虹來了 Erik
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