November 22, 2015

【日本語】FIESTA!!


 今日はなんだかおかしい。朝は家のグラスを割ってしまったり、右手の親指がなぜかいきなり痛くなってきたり、午後は一緒にライブに行くと約束した友人から連絡がきて、熱が出て行けないと言った。彼女の体調も心配しているが、チケットは買ったのではなく、インターネット予約だけでよかったとほっとした。
 
 今日は水曜日。休日だろうが平日だろうが、渋谷にはいつもたくさんの人たちが集まっている。雑踏にまぎれ、私は道玄坂へ向かった。狭い道に入り、目の前にあるのはO-WESTの大きな黄色い看板。その向こうが今夜の会場、O-EASTの一階にある、Duo Music Exchange

 オープンニングアクトのRyu Matsuyamaの演奏の中、私はフロアに入って、左側の真ん中の席に座った。三曲は一瞬で終わってしまった。すぐにカジヒデキさんの登場。台湾人にとってカジヒデキという名は、馴染みのある名前ではないかもしれないが、彼は『渋谷系の貴公子』とも呼ばれ、渋谷系の中心人物の一人である。1989年に活動を開始し、最初はバンド『ブリッジ』のベーシストとしてデビュー。バンド解散後も個人活動を続けている。彼はスウェーデンが大好きだそうで、『ミスタースウェーデン』という愛称もつけられた。カジヒデキさんのライブを観るの、今日は初めて。青と白のボーダーにショートパンツのファッションスタイルは、彼の活発な音楽ととても似合う。今年48歳とは見えないぐらいな若い雰囲気が漂っている。「うららら〜」のコーラスがメロディーに合わせられた『アイスクリーム.マン』や夏ムードに満たされた『灼熱少女』。どれからも彼の朗らかな性格が伝わってきた。去年リリースされたアルバム『アイスクリーム.マン』に収録された曲だけでなく、ソロデビューした当時の曲もされた。十数年が経ってもこれらの曲は依然と生き生きとしている。そして今日のゲストトランペッターはTRI4THの織田祐亮さん。カジヒデキさんはMC中、レコーディングやライブでサポートとして織田さんを招くことも多いと話した。

 転換後、ステージに現れたのはSchroeder-Headz。キーボーディスト.渡辺シュンスケによるプロジェクトで、ピアノ.ベース(玉木正太郎).ドラムス(千住宗臣)で編成されたピアノトリオ。名前の「Schroeder」は、アメリカの漫画『ピーナッツ』に登場する、トイピアノを弾く少年「シュローダー」が由来。2010年に1stアルバム『NEWDAYS』をリリース。そして2014年にVictor Entertainmentからリリースされた2ndアルバム『Synesthesia』は、台湾盤もあった。私のイメージの中の渡辺シュンスケさんはとてもクレイジーなキーボーディスト。演奏中の彼は立ったり座ったり、指や腕、さらにおしりでキーボードを弾いたりしていた。

 そしてトリは本日の主役、JABBERLOOP 真っ白な衣装を着用しているのはトランペッターのMAKOTOさん。チャック柄のジャケットにジンーズ、そして黒い帽子をかぶっているのはサックスのDAISUKEさん。大人な雰囲気が漂っている黒のジャケットを着ているのはキーボーディストのMELTENさんとドラマーのYOHEIさん。そしてベーシストYUKIさんの白シャツに赤い帽子とズボンの姿は、なぜか誕生日パーティーに登場するいちごのショートケーキに見えた(笑)。今年はJABBERLOOPが上京してから年目。この夏から、いろいろな十周年記念イベントが行われた。八月に一部メンバーの地元.滋賀県でフェスを企画するや、その月末に東京でワンマンライブを開催。今日のイベントもその十周年記念イベントの一つ。何曲が演奏された後、DAISUKEさんとMAKOTOさんのMC中にステージにキーボードがもう一つ増えた。「これを見れば、次は誰かって大体分かるよね?」と話したDAISUKEさんが改めて渡辺シュンスケさんの登場を紹介した。二人のキーボーディストが向き合い、バトルが始まったような風景に見えた。赤.メルテン対黒.渡辺シュンスケ。私が今最も好きなキーボーディストの二人がJABBERLOOPの曲を共演するなんて、これより贅沢なことがないのだろう。

 中国語の四字熟語で「曲終人散」という言葉がある。意味は「出し物が終わったら人が帰って行く」。だが、日本のライブハウスにいるお客さんはなかなか帰って行かないようだ。ライブ終了後、たくさんのお客さんが物販コーナーに集まり、メンバーの姿が現れるのを待っていた。私は人混みの中を通って出口へ向かった。そこにチラシを配っている人がいた。よく見てみたら、その人は今日のアンコール曲の時に隣の会場から来たADAM atのキーボーディストだ。

 渋谷スクランプル交差点に戻り、道を歩く人が減る気配がなかった。幸い、山手線は混んでいなく、座れた。私は気持ちを落ち着かせて、さっきまで目の前にあったことをもう一度、ゆっくりと味わっていた。



        2015年11月4日 深夜






November 14, 2015

【中文】FIESTA!!

【日本語】FIESTA!!

       今天也不知道是哪裡出了問題,上午在家打破玻璃杯,接著右手大拇指莫名刺痛,下午又接到原本約好一起去看表演的朋友說發燒不能出來了。一邊擔心朋友的身體狀況,一邊慶幸著我不是買實體票券,而只是上網預約。

       今天可是星期三平日啊!管他是不是假日,澀谷總是摩肩擦踵。跟著人群走向道玄坂,轉過一個彎進到巷子。面前先是看到了O-WEST的大大黃字,斜對面就是今天的會場,位於O-EAST一樓的Duo Music Exchange。


       在開場團Ryu Matsuyama的演奏聲中,我選了左排中央的位子坐下。三首曲目的時間一下子就過去,馬上就是第一組——Kaji Hideki(カジヒデキ)的出場。對台灣人而言,Kaji Hideki這個名字或許有些陌生。但他可是被成為是「澀谷系的貴公子」,是日本澀谷系中的重要人物之一。1989年開始音樂活動的他,最早是以樂團「bridge(ブリッジ)」的貝斯手之姿出道,而後轉為個人活動。他非常喜歡瑞典。甚至還有「Mr.瑞典」的稱號。這是我第一次看他的現場。藍白橫紋上衣及短褲,與他活潑可愛的曲風實在對味。還真看不出是位現年48歲的大叔。無論是俏皮可愛,有著「嗚啦啦啦」合音的「ICE CREAM MAN」,或是充滿夏日氣息的「灼熱少女」,都展現出了他開朗的氣息。其中他也演唱了自己剛出道時的作品。經過十幾年歲月的歷練,這些歌曲依然走在時代潮流中。而今天的客座小號手是TRI4TH的織田祐亮。Kaji Hideki也在演出中提到他常與織田祐亮合作,包括錄音或是像今天一般的現場演出。

       換場過後在台上出現的是鋼琴三重奏——Schroeder-Headz。以鋼琴・渡邊俊介為首,與貝斯・玉木正太郎以及鼓手・千住宗臣組合而成的Schroeder-Headz。於2010年發行首張專輯《NEWDAYS》,2014年由Victor Entertainment發行的作品《Synesthesia》更是發行了台壓版。而團名的「Schroeder」就正是史奴比裡那位彈奏玩具鋼琴的小男孩・謝勒德。在我心目中的渡邊俊介,是一個徹頭徹尾的鋼琴瘋子。看著他時站時坐的彈奏鋼琴,用他的指尖、拳頭、手腕,甚至是他的屁股。

       最後出場的是本日主角JABBERLOOP。一身白衣白褲戴上帽子的白馬王子是小號手MAKOTO。格紋外衣搭配牛仔褲及黑帽,像是一位騎士般的薩克斯風手DAISUKE。身著沈穩黑色西裝外套的鍵盤手MELTEN與鼓手YOHEI。紅帽紅褲中間夾了一層白色襯衫的貝斯手YUKI,不知道為什麼他的搭配在我眼中看起來像是生日派對上的草莓奶油蛋糕⋯⋯。今年是JABBERLOOP從關西地區轉移陣地來到東京的第十年。從夏天開始,他們就進行了一連串十週年紀念活動。包括八月初在家鄉滋賀縣舉辦音樂季;月底在東京展開專場表演。今天的活動也是十週年紀念的其中一環。演出進行到中段,在DAISUKE及MAKOTO的對話之間,台上多了一台鍵盤。「看到這個大家應該早就知道是誰要上來了吧!」說完,DAISUKE介紹渡邊俊介出場。兩架鍵盤面對著面,一段鬥琴即將展開。紅方MELTEN對上黑方渡邊俊介。兩位我近期最喜愛的鍵盤手居然同台演奏JABBERLOOP的曲目,有什麼能比這畫面更奢侈的。

       我們常說「曲終人散」。日本的樂迷可是遲遲散不了。結束後看到大群樂迷在周邊商品區等待JABBERLOOP現身。越過人群,我走向出口。出口處站了一位正在發傳單的人。仔細一看,是今天安可曲時從隔壁會場過來上台湊熱鬧的ADAM at的鍵盤手。

        走回澀谷交叉口,路上人群似乎一點也都沒減少。但好險山手線上的人並不算太多,還有位子坐。讓我能讓情緒緩和下來,溫習一下剛剛在眼前所發生的一切。



        2015年11月4日 深夜






November 11, 2015

Taiwanderful vol.1 アーティスト紹介《4》


 7月にSPACE SHOWERからリリースされた台湾アーティスト17組のコンピレーションCD『Taiwanderful vol.1』。カードの中でも分かりやすい紹介が書かれているが、台湾人目線で(「日本のサイトであまり書かれてないかも?!」的な話も)少し紹介。カードでの紹介を見ながら書いたので、皆さんもカードを片手に持って読んでいただければ、より分かりやすくなるかもしれない。





拍謝少年(Sorry Youth)
収録曲:台十七(Route 17)
収録アルバム:海口味

  2005年に結成された『拍謝少年』は、「台湾」を強く意識して創作しているバンドである。井上雄彦先生と台湾の熱炒とビールが大好きなようで、プロフィールでは「井上雄彦をスピリチュアルメンターとする。熱炒をサポートの補給とする。ビールを手に持ち南北のライブ現場を通り抜ける。」と書かれている。バンド名の『 拍謝少年(Sorry Youth)』はアメリカのロックバンド『Sonic Youth』へのオマージュである。結成7年目の2012年に、初アルバム『海口味』をリリース。

台十七






李英宏(Yinghung)
収録曲:阿貓想要來撒嬌

 ヒップホップ.グループ『大囍門』でメジャーデビューした李英宏は現在、Soft Lipaと同じく顏社に所属されていて、DJ Didilongとしても知らされている。Soft Lipaとのコラボ曲『夜聊(你說,我說)』が収録されたアルバム『Winter Sweet』を一度、梅田のタワーレコードで見かけたことがあるので、日本でも買えるようだ。

大囍門 - Office Lady




DJ Didilong - Di Di On The Beat Vol.1-區間車






白目樂隊(The White Eyes)
収録曲:死男孩
EP: 死男孩

 「バカ」「ボケ」「空気読めない」などの意味が含まれたこの言葉「白目」をバンド名にしたことを少し後悔しているような白目のメンバーたち。ボーカル高小糕、ベース范仲瑜、そして元ドラマーの3人は高校時代からの知り合いで、2004年にバンドを結成した。11年が経って、今でもダンスパンクの音楽スタイルで国内外のイベントやフェスで活躍している。

死男孩(Dead Boy)




In Lust I Lost






Go Chic
収録曲:City Slickers’ Night Pressure
収録アルバム:We Ain’t Home

 2010年に1stアルバム『I Am Confused』、2013年に2ndアルバム『We Ain’t Home』をリリース。『We Ain’t Home』をリリースした当時は一度3女1男の四人編成になったが、今は3人女子に戻った。SXSWやフジロックなどの海外フェスに出演し、ヨーロッパツアーも果たしたほど実力のある、かっこいい女子エレクトロパンク.バンド。


City Slickers’ Night Pressure






大象體操(Elephant Gym) 
収録曲:Finger 
EP:平衡 

 2012年に結成。2013年、EP『平衡』をリリースする当時から注目されているマスロックバンド。バンド名の「大象體操(Elephant Gym)」では、大象(Elephant)=ベース.體操(Gym)=変拍子という意味が含まれているそうだ。2014年には1stアルバム『角度』をリリース。2015年から、ギター張凱翔とドラム涂嘉欽が兵役に行くため、活動休止。現在ベースの張凱婷は、猛虎巧克力(Chocolate Tiger)の鄭宜農、巨大的轟鳴(Gigantic Roar)の侯伯第、そして橙草(Orangegrass)の鳥人と4人で期間限定バンド『小福氣(Felix Felicis)』で活動している。  

Finger




遊戲(GAMES)